ホーム»  コラム記事一覧

ブログ

ドクターコラム   栄養士コラム   糖尿病療養指導士コラム   ドクターコラム バックナンバー   栄養士コラム バックナンバー  

甲状腺腫瘍の話

皆さん、こんにちは。私は、中所英樹(ちゅうしょひでき)と申します。

私は、平成6年に京都大学医学部を卒業して、京都大学病院および静岡県立総合病院で内科研修を行った後、平成9年より京都大学大学院(内分泌代謝内科学講座)で内分泌代謝に関する研究に従事しておりました。
その後、大学での研究生活を離れ、平成17年に京都市立病院内分泌内科に赴任し、当時部長だった吉政孝明先生の下で、糖尿病、甲状腺、副腎疾患などの内分泌代謝疾患とともに、高血圧、高脂血症といった生活習慣病を中心に診察してきました。
また、京都市立病院では、心身症的な患者さん達との出会いが多く、患者さんの人生と病気が密着に関連していることを実感しました。そして、患者さんが、その病気をきっかけとして、生き方や考え方を見直していくことで、よりよい人生をすごされるようになることも経験しました。
そのような体験もあって、平成19年4月よりなかがわ中之島クリニックに勤務して、軽症うつ病や心身症の患者さんを対象とした心療内科の診療を行っております。また、平成21年より吉政医院で月曜日午後の診察を担当させていただいております。

今回は、甲状腺結節(甲状腺のしこり)に関して、書いてみたいと思います。

甲状腺は、首のつけねの前部中央にある臓器で、蝶々のような形をしています。普通の人は、甲状腺はほとんど触れませんが、首の皮下脂肪が少なかったり、甲状腺が腫れてきたりすると、甲状腺が外から触れるようになります。甲状腺が腫れる原因には、単純性甲状腺腫、バセドウ病、慢性甲状腺炎(橋本病)、甲状腺結節などがあります。

エコー最近は、健康診断で頸動脈エコーや頸胸部CTを行われるようになり、偶然に甲状腺結節を指摘される方が増えました。ただ、もともと健康な人でも、中年以上の方では、10人に1人ぐらいの割合で、甲状腺の中に結節を認めます。
また、甲状腺の結節の約90%は良性ですし、甲状腺がんは、ごく一部の甲状腺がんを除いて、全身のがんの中でも最も生存率のいいがんの一つです。
したがって、偶然に甲状腺に結節を指摘されても、あわてずに落ち着いて対応していただければ、と思います。

甲状腺結節が見つかったとき、一番の問題は、結節が悪性かどうかを見極めることです。結節の良悪性を診断するのに一番いい検査は、結節から注射器で細胞をとってきて調べる穿刺吸引細胞診(FNA)です。どんな甲状腺結節の場合に、FNAをおこなうか、については、日本甲状腺学会が甲状腺結節取り扱い診療ガイドラインを作成中です。現在の所、充実性結節(結節内が細胞でつまっている病変)の場合、10mmを超える結節のうち超音波検査で悪性を疑う所見がある結節については、FNAを施行するべきであり、嚢胞性病変(結節内が液体状になっている病変)の場合は、最大径が20mmを超える病変や、嚢胞内部に10mmを超える充実部分がある結節については、FNAを施行すべきである、とガイドライン作成委員会から経過報告されています。

当院でも、私の診察時間帯(月曜日午後2時〜午後5時)で、FNAを行っております。具体的には、患者さんにベットで横になって頂いた状態で、私が甲状腺の超音波検査をしながら、甲状腺結節に細い注射針を刺して、結節内の細胞を採取します。麻酔も不要で、10〜15分程度(針を刺している時間は10秒程度で、止血のために穿刺部を数分圧迫します)で検査は終了します。検査時で気をつける合併症は、出血、声がかれる(声帯を動かす神経に針先が触った場合)などがありますが、発生率はごくまれであり、当院では今まで後遺症が残るような合併症がでたことはありません。
また、検査終了後から、日常生活は普通に過ごしてもらっても大丈夫です。
なお、採取した細胞の中にがん細胞がないかどうか、病理専門医に判断してもらいますので、検査結果がでるのに1週間程度かかります。

甲状腺結節のFNA検査を希望される患者さんは、ご遠慮なくご相談下さい。
ただ、通常の外来に比べると診察時間がかかりますので、あらかじめ外来受付でFNA検査希望とお伝えの上、診察予約を取っていただけると助かります。

2011-10-14 21:02:15

コメント(0)   |  トラックバック (0)

ドクターコラム VOL.37

岩倉だより

一ヶ月の 入院生活をtwitterでツイートしてみました。
患者になり切れないうちに退院したような気持ちです。

<11月4日>
今日、人工股関節置換術の目的で入院しました。卒業後33年目で初めての長期休暇?です。
今はすこし体を持てあましています。

<11月5日>
入院第一夜があけました。当然のことながら晩酌なしで早い夕食。
予想どおり眠れない一夜を過ごしました。真っ暗な天井を見つめているうちに妙な錯角に陥りました。
勤務医時代の当直室で仮眠しているように感じました。いつコールがかかるかなかば意識しながら。
なかなか患者になれない。

杖を突き出したのが今年の一月からである。最初はリズムよく歩けていた。
祇園祭が終わった頃からだんだん左手、左足にかかる負荷が増えていき右大腿が痩せてきた。歩いていても廃用症候群はあるのだ。
最初のリハビリが終わった。こげないと思っていた自転車がこげた。うれしかった。

< 11月6日>
ITリテラシーの低い私ですが徒然なるままにすこしいじってみました。
同じAppでもPC(Windows)とiPadとiPhoneではっきり階層化しているんですね。iPadがあればすべて事足れりと思っていたのですが。iPhone4があればIPadはいらない?

< 11月9日>
お見舞いで貰った夏川草介「神様のカルテ」読みました。われわれの時代は研究vs臨床でしたが、今は高度医療vs'プライマリーケア,なんですね。
明日股関節置換術を受けます。いつ復帰出来るか?

< 11月12日>
術後2日目で車椅子に乗れた。順調のようである。
車椅子生活の初歩。ベッドから車椅子への移動。右降、左上がり。私の場合右足が悪い(患側といいます)ので右足を先におろし、いい方(健側)を軸にして90度回転して座ります。ベッドに上がる場合は逆。
いろいろあります。

<11月13日>
病院食の感想。
質ー味ももちろんー昔に比べはるかに良くなっています。ただ主菜、副菜、お汁にこだわっているのか献立が神経質な感じがします。治療食にも言えることでもっと柔軟なメニューでよいのでは。
今は治療の一環ではなく、入院の楽しみのツールと考えた方がいいように思います。


<11月14日>
短期使うだけの自分ですが、車椅子は完成度の高いツールと思いました。
右折左折はもちろんのことその場での一回転も出来るのですね。ただ片手だけでの停止など片手での操作に向いてないようですが。何か工夫ありますか。

最近始めたiPhoneでとった素人写真をFlickerにアップロードしました。医院の近くで写したものですがどこか分かりますか?Takaakiyhでコンタクトできます。写真の感想ください。
 

2011-10-03 12:11:37

コメント(0)   |  トラックバック (0)

ドクターコラム VOL.37 続き

岩倉だより

< 11月17日>
術後5日目の月曜日からリハビリが再開になった。
すこし当惑している。フィジカルな意味ではない。医師の場合、畑違いの診療科で治療を受けても共通項があるので、同じ村の中という感じになれる。我々の世代はリハビリを学校で習っていない。当惑の由来はその辺からか。

< 11月18日>
股関節に働く筋肉の復習をした。どの動作にはどの筋が大切かなど。
今の図譜はCGなどを利用しているのか、きれい かつ分かりやすいですね。

< 11月19日>
車椅子のことをもう少し知りたくAmazonを検索しました。
選んだ本は光野有次「進化する車椅子パンテーラ」。知りたいことだけが知りたいだけかいてありました。Amazonで一回でビンゴははじめてです。いつも一回では欲しと思う本に当たりませんよね。ラッキー。

< 11月23日>
リハビリの目標をめぐる攻防。
私は両松葉杖は大丈夫なので、片手の松葉杖にレベルをあげて欲しい。PT;術後の日数からみてもう少し様子をみてから。クリニカルパスはバァリアンスばかり。それが医療の現実。今更ことさらに言うこともないか?

< 11月27日>
術後二週経過。リハビリの達成度評価とつぎの目標設定は誰がするべきか?PT?最終的には主治医だろうが、そこまで手が回らない?オーダーメイドにするにはパスはふさわしくない。患者自身の自己評価をもっと尊重すべきと思う。

< 11月28日>
リハビリは理論的にも技法的にも確立されている面が多いこと、患者側でも早期社会復帰などの動機付けが明確であることなどを考えると、目標の設定や到達度評価などにもっとも患者参加し易いと思う。エンパワーメントがもっと必要なのではないか?

< 12月3日>
理学療法についておしえてください。疾患あるいは手術毎に特異的なメニューがあるのですか。それともそれぞれ機能低下した筋力のトレーニングに帰着するのでしょうか。そうであればジムでやっているような方法などもっと能率的な方法があるようにおもうのですが。

< 12月5日>
30日に無事退院できました。
入院生活で欠かせなかったのがiPadでした。3つのメールアドレスの管理、グーグルでの検索、電子ブックのトライなど期待以上でした。ラッキーだったのはiTunesが映画の配信を始めたことでした。毎日映画三昧。あらためて映画が好きだと感じました。

< 12月6日>
入院生活を楽しみました。 一番は村上春樹「1Q84」を読めたことです。
感想。一人称→「アンダーグランド」→三人称。

2011-10-03 12:10:52

コメント(0)   |  トラックバック (0)

ドクターコラム VOL.36

サスケや

昨年の春である。起きがけ右の股関節に激痛が走った。
整形外科医から、レントゲンではまず問題ないと言われ数日で治まったのでいつの間にか忘れていた。
梅雨明けになり又同じ痛みが襲った。変形性股関節症の進行期と思いもかけない診断であった。
いままで股関節の病気を知らないので原発性と言うことであった。

1時間かけての満員電車での通勤は出来るだけ控えるように言われ、医院の近くでの仮住まいが
多くなった。
おのずと夜のサスケのインスリン注射は家内の役目になっていった。
糖尿病を患ってから体重の回復しないサスケはまた、以前のように喜んで外出することが少なくなった。 しかし健啖家ぶりは衰えることがなかった。
眠ることの多くなったサスケだが、家内が夕食の準備を始めだすといつのまにやらおきだし台所に突進し、ものをねだり家内の邪魔をした。
二人の食卓の家内の左が定位置で、すき焼きなどの生肉を好んだ。

やがて家内を悩ませることが起きた。
サスケが便秘と下痢を繰り返すようになったのだ。
便秘になれば薬をもらいに走る。また、帰宅をすれば居間といわず台所といわず汚しており、小一時間の掃除に振り回される。


今年もまた医院総出の祇園祭が終わった。今年の海の日は振り替え祭日で月曜日であった。
その日は自宅で迎えた。
サスケは朝から泣くことが多かった。最近通院回数がとみに増えていたが、家内はまた午前中に連れて行ったようであった。
主治医から電話がかかってきたのは、サスケが何時もと違うけいれんをおこした時だった。
いったん電話を切って見守るしかなかった。主治医に看取られるまでに時間はかからなかった。

9月のある日の二人で囲む夕食のことである。献立の1つの‘牛肉のたたき’が二人で食べきれなかった。

私がサスケに、と言いかけるやいなや、どちらともなく‘しゃーない’‘仕方がない’と顔を見合わせた。

2011-10-03 12:08:45

コメント(0)   |  トラックバック (0)

ドクターコラム VOL.35

「医院ニュースでもお知らせしましたが、人工股関節置換術の目的で入院しています」

医院ニュースでもお知らせしましたが、人工股関節置換術の目的で入院しています。
ご迷惑をおかけします。

院長コラムも正月以来のご無沙汰です。
少しウォーミングアップをしてから書き継いでいきたいと思います。
その意味もかねてTwitterはじめました。 これを使った感想ものせて行きたいと思います

2011-10-03 12:05:56

コメント(0)   |  トラックバック (0)

ドクターコラム VOL.34

「新年明けましておめでとうございます」

新年明けましておめでとうございます

新年の挨拶が遅れました。
家族の年賀状に添える歌を今年は次の和歌にしました。
「新しき年の初めの初春(はつはる)の今日降る雪のいやしけ吉事(よごと)」
万葉集、巻20・4516 大伴家持
新しい年の初めに立春がかさなった今日降る雪のようにますます重なれ、良いことよ)
NHK 日めくり万葉集の俵万智さんの現代語訳を引用させていただきました。

またその解説によると、普通の元旦と違い、この初春は19年に一度しか巡ってこない歳旦立春(さいたんりっしゅん)(暦日の「元日」と24節気の「立春」とが同じ)で、めでたさも三倍になっています(雪も瑞兆を表す)。

さらに家持がやや左遷気味の任地で正月に詠んだ歌だそうです。
それを踏まえて俵さんは次のように書いておられます。
「いやしけよごと」と口に出してしまう。見て言葉で写す一般的な歌の詠み方ではなく、まず言葉にして事実を引き寄せる、そういう気持ちも多分にあったのではないかと思います。」

この歌を万葉集の選者でもあった家持は4500あまり歌の最後においています。
皆様に今年は良いことが重なることを心からお祈りいたします。

今年の目標の1つはアンチエイジングの診療に取り組むことです。
その診療の難しさは内容の玉石混交にあります。その壁を乗り越える方向性は低カロリー食(calorie restriction)の科学と実践と考えています。
抱負を語ることで‘事実を引き寄せたい’という思いです。

2011-10-03 12:04:23

コメント(0)   |  トラックバック (0)

ドクターコラム VOL.33

「日本の近代小説を読もう」

今年の祇園祭の通信からコラムを更新せずに3月が経ちました。
こんなに長いお休みは連載を初めてからなかったことです。
ゴールデンウイークから心にかかることが重なりました。 新型インフルエンザというまったく新しい病気に出会ったことがその一つです。5月と比べ比較にならない流行を見せている今ですが、全く新しい病気という認識が必要、と特に小児科の医師は感じています。

7月で開院3周年を迎え、患者さんの診療を振り返ると、近頃、頭をもたげた強迫神経症的な性向のせいで思わぬ時間がとられたりしました。 そして、気がついてみるとこの間一冊の本も読めていませんでした。
そんななか以前に購入し、いつもソファの上に積んでいた、日本の近代小説を読もう水村美苗「日本語が亡びるとき-英語の世紀のなかで」(筑摩書房)をシルバーウイーク(こういう呼び方があったのですね)にふと読み始め読み通すことができました。少し一息つけたという思いがしました。

質の高いバイリンガルの養成の必要性や、国語教育における日本近代小説の購読の提唱など(タイトルもそうですが)で話題になり、多くの書評で取り上げられたので読まれた方もおられると思います。

私はこの本をまず日本近代小説論として読みました。
私たちの世代の明治大正の近代小説に対する考えは中村光夫の「風俗小説論」(新潮文庫)「日本の近代小説」(岩波新書)などから形成されたものです。
いわゆる私小説といわれ、身辺雑記や心境吐露に終始し人生の真実や社会の正義などにかかわることのないと批判されました。もちろんそれは「人生とはなにか」 「真実とは何か」に正面から向きあう欧米の近代小説を小説の模範とした観点からの批判です。
水村によると日本の近代小説はまず「現地語」(日本で使われている言葉)を「国語」に高めた人たちが創造したものです。
明治の人たちは外国語(仏語、独逸語、英語)を驚くほど読み、翻訳し日本語という国語を確立しました。近代小説の作家たちも例外ではありませんでした。
日本の近代小説は何よりも読むに値する創造された「国語」によって書かれたものです。読み継がれるべき小説と高く評価されています。
余談ですが読んで驚いたのですが、明治・大正の作家の実に多くが東京帝国大学で学んだり教壇に立っていたかです(漱石、鴎外はもちろんのこと坪内逍遙、正岡子規、上田敏、斎藤茂吉、志賀直哉、谷崎潤一郎などなど)。

次にこの本を、英語を母語としない国の人間が学問をすることの方法論として読みました。
特に人文科学や社会科学を志すものにとっての宿命といってよい、制約に関する議論です。
仕事が評価されるためには、何よりもまずその領域のトップランナーや若きエースにこぞって読まれなけれ
ばなりません。そこからしか始まりません。
そして、現代は副題にもあるように英語の世紀です。英語が普遍語として世界を席巻しています。
学問をする人間はまず何はおいても英語で書かなければなりません。上で言うバイリンガルは日本語以外に外国語を書ける人でなければなりません。 このことは自然科学(サイエンス)に携わる者は早くから痛感していたにもかかわらず、克服することの難しさにはがゆい思いをしていたはずです。
学問を志す若い人にもっと読まれていい本と思います。

次の連休には谷崎を読もうと思って、昔実家にあった中央公論社発行の青の背表紙の「日本の文学」
シリーズ
を懐かしく思い出しました。10年ほど前実家の売却のあたりほとんど破棄する形で手放したのでなおさらです。今でも手にはいるのかしら。

2011-10-03 11:57:00

コメント(0)   |  トラックバック (0)

ドクターコラム VOL.32

「サステナブルな祇園祭」

地球環境問題のキーワードのひとつがサステナブルです。
持続可能(サステナブル)な地球環境を実現することがいわゆる‘エコ’の目標です。
18日の‘足洗’(打ち上げの懇親会のこと)で山鉾町の主要な行事が終わりました。
出来るだけ町内の方と同じようにお手伝いさせていただきました。
振り返ってみて祇園祭は既にサステナブルであると実感しました。

サステナブルな祇園祭最初の写真は橋弁慶山の山建の途中のものです。 弁慶の右手首に力縄を縫っているところです。
一本の縄から形を作るのですが、慣れた人が周りの人に教えているところです。
このような継承はいろいろなところで見られます。 
一連の準備や宵宵山から巡行までのイベント の数々の光景の中で気づくことは、家の当主とともに長男さんや次男さんの姿が目につくことです。
今年もある家の次男さんが初めてデビューされました。
やがてはそれらの方が中心になるであることは彼らの醸し出す自然な意気込みからうかがわれました。

 

サステナブルな祇園祭橋弁慶山が今年一番注目されたのは
胴懸(山の左右のお飾り)を復元新調したことです。
円山応挙の原画と伝えられる 「加茂祭祭行列図」の左面が新調されました (2番目の写真は町家に飾られ
た新調品)。
二年かかったと聞いていますが財政面を含めその労力のほどは私など想像もつきません。
継承のまさに王道です。



サステナブルな祇園祭3番目の写真はスタッフとともに粽(ちまき)などの販売を手伝ったときのものです。
左から看護師で糖尿病療養指導士の岩本管理栄養士の桑原そしてです。

ニューカマーが楽しく祭りの参加者になれることもその継続に必要なのかもしれません。


足洗には町の揃いの浴衣を着ていくことになっています。
今年が初参加であった私はこのことを知らず‘クールビズ’風の格好で行き一人浮き上がってしまいました。町の長老

から新参者までが揃いの浴衣でお膳を前に会したシーンは印象的でした。
決まり事(形式)があることも伝統の力のひとつと思いました。

2011-10-03 11:48:51

コメント(0)   |  トラックバック (0)

ドクターコラム VOL.31

「一粒で二度おいしい」

これはグリコのキャラメルのキャッチコピーです。
このコピーをお薬に使うのは不謹慎といわれそうですが、それが当てはまるお薬が増えてきました。
配合剤といわれ何種類かのお薬を一錠にしたものです。

現在、日本で発売されている代表的なものは降圧剤です。血圧を下げる仕組みが違う薬の二種類を
一錠にしたものです。このことで薬の効きをよくするとともにコンプライアンスの向上を図ることを目的
としています。

コンプライアンスは医療の分野ではどれだけお薬が用法通りに飲めて
いるか
をいいます。
飲み忘れが多いとコンプライアンスが悪いということになります。
昔、長くこの用例に親しんでいた私は企業では法令遵守ということを意味
すると知り新鮮な感じがしたの覚えています。

配合剤はもともと予防医学の観点から提唱されたものです。
2003年にWaldとLawさんがPolypillという理論上の薬を考えました。Polypill はpoly(ポリ=多くの)と
pill(ピル=錠剤)から作られた造語です。
心筋梗塞などの心臓病や脳卒中のリスクを高めるものを危険因子といいます。
高血圧、糖尿病、‘悪玉コレステロ-ル’が高いこと、などです。そしてこれらを管理する有効なお薬が古く
から使われています。それは心臓病などが起こらないようにするためです。
そこで彼らは血圧を下げる薬三種類、アスピリンとビタミン剤である葉酸を一錠にしたものを
polypillと名付け
ました。それにより心臓病や脳卒中がどれほど予防できるかを解析しました。
55歳以上の心血管系危険因子をかかえる患者全員に服用させると、理論的には虚血性心疾患と
脳卒中をそれぞれ88%と80%予防し、虚血性心疾患と脳卒中も発症しない期間を11年延長させた
ということです。
夢のようなお薬ですが、薬さえ飲んでいれば病気にかかりにくくなるので食事療法などの養生がおろそか
になるかもしれませんね。 

7月に入り橋弁慶町の町内でも祇園祭の準備が始まりました。
当院にもビニール袋に詰める粽(ちまき)が届きました。一軒のノルマが100本ありスタッフで手分けして
袋詰めにしました。宵宵山から宵山まで町家などで配ります。
10日には町家で弁慶の力縄(ちからなわ)を縫います。弁慶像の手足にまかれるもので心身壮健の願い
が込められているそうです。

14日の宵宵山から17日の巡行まで医院はお休みをいただきます。

2011-10-03 11:43:27

コメント(0)   |  トラックバック (0)