地域医療の情報誌「メディカル・パートナリング29号」に掲載
地域医療の情報誌「メディカル・パートナリング」29号に、専門医の「生活習慣病クリニック」として紹介されました。
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★記事抜粋
---充実した食事指導が生活習慣病対策の要
糖尿病と同じように長期的治療が必要な高血圧や高脂血症など、生活習慣病全般を診ることを表明するために、同院の看板は「生活習慣病クリニック」を掲げています。
スタッフは看護師が4名、事務スタッフが4名、管理栄養士が2名交代勤務し、それぞれ2名、2名、1名の体制をとっています。
特に管理栄養士による食事指導については、「生活習慣病対策の要」(吉政先生)と重要視しています。
同院での食事指導は、血糖値などの検査と診察の後、管理栄養士が約30分~40分かけて行います。
もっとも時間を割くのは
「献立メモ」のチェック。標準的な食事をした3日分の朝・昼・夜の献立内容を記入して持参してもらい、その場で管理栄養士がカロリーを計算、栄養素の過不足などを指導します。
「安定期の患者さんは1ヵ月ごとの来院なので、そのうち3日分というのは大きな負担ではないようです。
書くことで食べたものを思い出し、反省したり、励みにしたりできますし、私たちに見せることが、いい意味でのプレッシャーになるんです。」こう語るのは管理栄養士の田中久美子氏です。
患者の多くは男性で、献立メモへの記入も奥様任せの人がほとんどなので、初診時などには同伴してもらい、献立のポイントなどを一緒に説明します。
指導に馴染んでくると、管理栄養士宛の質問やメッセージを献立メモに添える奥様もいるそうで、そうしたやりとりや家族の協力が、食事改善に効果をあげているようです。
---患者さんの行動変容を見守り、支える姿勢
このような同院の方針をよく表しているのが、
「続けやすさ」「簡単さ」に配慮した「赤・青・黄ダイエット」です。
赤はたんぱく源、青は野菜、黄はその他の食材で、3色あわせて1色400~600kcal、1日3食で1600kcalでバランスをとるという考え方に基づくダイエット方法です。
主食の量や油を控えるなどの注意事項はありますが、
面倒なカロリー計算を不要にするなど、手軽にとりくめるように工夫されています。
「ただし、基本的な食材の量とカロリーは感覚でつかめるように、計量は自分で行う習慣づけを勧めています」と田中氏。
患者さん自身の自発的な取り組みを重視するのも同院の方針です。
---意識改革を支援するメンタルなサポートも不可欠
同院に来院している患者さんのなかには、他の医療機関での治療後、「なかなかよくならない」ということで受診した人もすくなくありません。
生活習慣の改善や辛い食事制限などに我慢できず、つい「ラクな治療」を求めて医療機関を転々とするのは生活習慣病患者さんの特徴だとも言えます。
とはいえ「どこで受診しても、効果はすぐには出ないもの。
症状と治療方針を納得してもらい、いかにモチベーションを引き出すかの工夫が重要です。
ときには知識や理論でなく、感情に触れる話をすることも大切で、それができるかどうかも、専門医の技量ではないでしょうか」という吉政先生。
このまま放置したらどうなるか、心臓病や脳卒中のリスクなども含めて説明し、不摂生を続けた場合のデメリット、予防や早期治療のメリットなどを時間をかけて説明するとともに、
まずは「できること」から始めていくと言います。
「本人が我慢や努力の必要性を悟り、『お酒は好きだけど、週に2日なら控えられる』、『運動は苦手だが、散歩から始めてみよう』などと言い出すように導くこと」を大切にして、個々のライフスタイルや性格に応じた治療プログラムを提案します。
また、これらの患者さんをサポートする「健康教室」や「糖尿病教室」を定期的に開催するなど、「専門医のいる診療所」ならではの取り組みを実践 するとともに、院内に医学情報や医学書の閲覧コーナーを設け、自由に利用できるように開放しています。
吉政先生には、医院を単なる治療施設というだけでなく、「生活習慣病の患者さんに情報拠点として利用してもらう」という狙いもあるようです。
---意治療継続のための多彩なリソースを揃えたい
さらに多様化する患者さんのライフスタイルに合わせた予防・治療法を提示できるように、
「さまざまな選択肢を用意できる専門性と、地域全体で生活習慣病対策を進めていくために他の医療機関との連携を進めること」も、今後の課題だと語ってくれました。