第9回 平成24年4月28日(日)<終了>
テーマ:【ストレスとの付き合い方】-うつにならないために-
講師:なかがわ中之島クリニック
理事 中所秀樹 先生
第9回健康教室では、なかがわ中之島クリニックの理事であり、吉政医院の非常勤医師でもある中所英樹先生に、
【ストレスとの付き合い方】-うつにならないために-という演題で講演して頂きました。
現在、うつ病の方は人口の3~5%といわれています。決してめずらしい病気ではありません。
しかし‘糖尿病との関係性は?’‘具体的な予防法は?’というと情報不足のようです。
今回、中所先生に詳しくお話しして頂きました。
中所先生は、糖尿病とうつ病との関係性はあると説明されました。
うつ病の方は、セルフケア行動が乱れてしまうため、食生活も乱れがちになる。その上ストレス発散の方法が過食という方が多いので、糖尿病になりやすい。また血糖コントロールが悪化する傾向にある。糖尿病の方は、食事に制約がでることでストレスを感じ、うつ病を併発しやすい。どちらの病気も、まずは食生活を整えることが治療の第一歩となるようです。
ストレスと上手に付き合っていくうえでの有効な習慣も教えて頂きました。
・基本的な食事、睡眠、運動を習慣にし、こころによい生活リズムをつくること。
・日記や感情を活字にすることで、自分の考え方のくせや考え方の偏りに気付くこと。
・過去でも未来でもない、現在の自分を大切にすること。
・前向きな気持ちが保てるよう、時間と心の余裕をもつこと。
このような習慣が、うつ病予防につながるということです。
参加者の皆さんは、真剣に聴いておられました。
このような習慣は、病気のあるないにかかわらず、だれもが取り入れたい習慣のように思います。
まずはこころによい生活リズムをつくるための第一歩、早寝早起きから実践してみよう!と思いました。
(記事:管理栄養士 田中)