どのような家庭医(かかりつけ医)にかかりたいですか?
ドクターコラム
この質問への回答は患者様にとっても医師にとっても一筋縄ではいかないように思います。
それを考える材料を提供してくれる雑誌が最近発行されました。
AERA 臨時増刊No.30 7月5日号
「日本の家庭医‘08 有名専門医800人が薦めるまちのお医者さん1435 人」
このムックはAREA編集部が大学病院、地域医療支援病院などに勤める専門医にアンケートを実施し、
ふだんつきあいがあり、ぜひ患者に推薦したい、自分も家族もかかりたい家庭医を推薦してもらい、
推薦された家庭医をその理由とともに都道府県別に掲載したものです。
私も‘身近な専門医、’‘かかりつけ医としての専門医’という開院以来の診療理念が評価され
推薦されました。
糖尿病を代表とする生活習慣病には毎日の患者様のセルフケアにおつきあいする家庭医の姿勢が
大事ですが、同時に専門性の要求される難しいことがある病気であり専門医の資質が要求されます。
この両方に一人で応えられることが大切と思います。
病院に勤めている専門医が推薦しているので、勤務医が家庭医に求めるものがわかるように思います。
それは多方面にわたっており私も参考になることが多くありました。なかでも在宅医療への取り組みを
評価される方が多いように感じました。
一方、患者様がどのような家庭医を望ましいと考えるかは別かもしれません。何の病気で医者に
かかっているのか、どのような医師患者関係を期待するのか、どの地域に住んでいるのかなど
いろいろな要因が関係すると思います。
あらためて一人一人が自分はどのような家庭医にかかりたいのか考えるのに役立つ雑誌だと思います。