平成30年6月2日(土)第17回吉政医院教室を開催致しました。
平成30年6月2日(土)第17回吉政医院教室を開催致しました。
今回は、前半は話題を2題、後半は講師をお招きしての講演となりました。
◆話題1
テーマ:【フットケアを始めました-糖尿病の足の病気を予防しましょう!】
吉政医院 看護師 中村裕子
◆話題2
テーマ:【糖尿病と共に生き、夢を追い続けて】
吉政医院 弁慶会副会長 星野智子さん
◆特別講演
テーマ:【糖尿病の簡単な運動療法】
講 師:医療法人財団康生会クリニック
健康運動指導士 科長 今井 優 先生
話題1は、当院の看護師が糖尿病のフットケアを始めたご紹介と、足の病変を予防するために、日ごろから足の状態に意識を向けることの重要性をお話しさせて頂きました。
話題2は、当院の患者会、弁慶会副会長の星野智子さんにお話し頂きました。
糖尿病を患ったからこそ得た心の豊かさや、マーチングバンドの指導者として心がけていることなど、ユーモアを交えてお話し頂きました。
夢を持ち、一日一日を大切に生活にされている星野さんのお姿が印象的でした。
またフリースタイル・リブレを使用しての利点や今後な課題など、様々な視点からお話し頂きました。リブレの導入を検討されている方は、とても参考なるお話だったのではないかと思います。
特別講演では健康運動指導士である今井優先生に【糖尿病の簡単な運動療法】
という演題で実技を交えて講演頂きました。
高齢者の糖尿病の特徴は、認知機能の低下、サルコペニアなどの老年症候群(フレイル)をきたしやすく、高血糖はサルコペニア、転倒、うつのリスクファクターとなり、低血糖は転倒リスクを上昇させるとのことです。
それらを予防するには、定期的な身体活動、歩行などの運動療法は有効であるとのことです。
もちろん運動療法は、インスリンの効きがよくなり、糖の取り込みが増えることで血糖値が改善しますので、どの年代の糖尿病の方にも有効とのことです。
手軽な運動はウォーキングとのことですが、神経障害や不整脈などで、心拍数を指標にできない方は、息がはずむ程度のペースを保って欲しいとのことです。
また症状や疾患を予防するための活動量の目安としては、60~70代であれば、5000~7000歩とのことです。
10~20分ウォーキングを増やしてみる!というくらいの運動で健康維持や症状の改善ができそうです。
後半は椅子を使ってのストレッチや、体幹・足底筋強化の運動、数を数えながら足や手を動かすなど、脳トレを兼ねての運動をご指導頂きました。
糖尿病の運動療法として、いつでも、どこでも、笑顔でできる運動をご指導頂き、とても有意義な時間でした。参加者の皆さんも早速実践されたのではないでしょうか。
今井先生始め参加者の皆さん、お忙しい中お疲れさまでした。
(記事:管理栄養士 田中)