平成29年5月20日(土)第16回吉政医院健康教室を開催致しました。
平成29年5月20日(土)第16回吉政医院健康教室を開催致しました。
今回は2部構成で開催致しました。
◆第1部
テーマ:【サプリメントを考えよう】
講 師:吉政医院院長 吉政孝明
◆第2部
テーマ:【体幹のエクササイズ 体をうごかそう!】
講 師:健幸美食T-HIROのパーソナルトレーナー 多田裕子先生
サプリメントの発展はめざましく、医学界では期待度が高まっています。
しかし実際に取り入れるとなると、実は「何がどう期待されるのか。。。」「何が有効性のあるサプリメントなのか。。。」が曖昧で、正確に理解して取り入れることは難しいようです。
そこで第1部では、当院長より今後の発展が更に期待される、科学的根拠に基づいた有効性のあるサプリメント(当院で導入済)についてお話がありました。
その中でも、腸内細菌で産生される短鎖脂肪酸の働きは、生活習慣病予防への期待度が高いということです。
内容を簡単にまとめると、
腸内細菌は短鎖脂肪酸を産生します。短鎖脂肪酸には3つの働きがあります。
①腸内で腸管ホルモンの分泌を高める。(インスリン分泌高める)
②脂肪細胞のセンサーに働きかけて、脂肪細胞への栄養分の取り込みをとめる。
(食欲抑制)
③全身の代謝を上げてエネルギー消費アップをサポートする。
つまり腸内に短鎖脂肪酸が多いと、代謝が高まり、肥満や糖尿病の予防につながるということです。
短鎖脂肪酸を多く産生させるには、プロバイオティクスといわれる腸内で短鎖脂肪酸を作る菌(乳酸菌やビフィズス菌)を摂取することと、プレバイオティクスといわれる腸内細菌のエサになる食物繊維、特に水溶性食物繊維を意識して摂取することが大切です。
この2つを同時に摂取すると、効率よく短鎖脂肪酸を作ることができます。
腸内産生物の1つとして、腸内細菌と食物繊維である大豆の成分「ダイゼイン」との発酵酸生物「エクエル」があります。
「エクエル」は当院で推奨するサプリメントで、女性ホルモンと類似した作用があり、更年期障害の緩和に効果があります。
「エクエル」はしっかりとした科学的に効果が実証されて商品化(エクオール)に至っていますが、なかには科学的根拠が全くない商品も出まわっています。
有効性のあるサプリメントかどうかは、信頼性のある「ナチュラルメディシン・データーベース」で確認することが大切です。
第2部では、健幸美食T-HIROのパーソナルトレーナー 多田裕子先生をお招きし、椅子を使ってできる「簡単!体幹エクササイズ」をご紹介頂きました。
健康寿命を延ばすのに欠かせない、体幹のストレッチとインナーマッスルを鍛えるエクササイズでした。
前半は目、頭、肩、背中、腕、足と上から少しずつほぐしてゆき、後半はゆっくりとした動きの中にもしっかりと全身の筋肉を使うエクササイズをご指導頂きました。
体を動かすだけでなく脳トレも組み込まれていました。
私は恥ずかしながら「体が思うように動かない!」
日々の生活の中で「頭と体を連動させる動きを意識して取り入れないと。。。」と実感しました。
先生の明るい声かけや音楽効果もあり、楽しく時間が流れました。
多田先生ありがとうございました。
そして参加者の皆さんお疲れ様でした。
(記事:管理栄養士 田中)